鍼灸おを学ぶ

腎経の肩こり 2009.01.21

腎経の肩こり

 

腎経の肩こりは女性に多い。足の冷え、冬の寒さ、夏の冷房、立ち仕事、足腰の冷え症の人、が原因となって起きる。

 肩甲骨の内縁が重苦しく凝り、背中に重い荷物でもしょっているような、いやな感じになる。人によっては首の前にも重苦しい感じがある。

 昔はこれを前腱引きといっていた。首の前で喉仏の横辺りを押すと痛みがある。この痛みのあるところを丁寧にゆっくりと指圧をしてやると肩こりが緩和される。

 

 

 女性、70歳、

 

 美容院の女主人、夏の冷房で毎日、冷えっぱなし、おまけに立ち仕事で1日立てり続けている。夏になると「先生、腱引きが出たよー!」といってやってくる常連さんだ。

 

 

 

 診察

 

 背中の肩甲骨内縁、首の前縁に虚の反応が著名に出ていた。典型的な腎虚の肩こりである。

 

 本治法は脾腎相克で、腎経が最も虚していた。足の小指内側(腎経)に虚の反応が出ている。特に足首よりに反応が強い。

 

 

 

写真1は、足の腎経を示す。腎経でも足首よりの水泉穴辺りに反応が強い。

 

(写真はクリックすると大きくなります)

 

 

 

そこからウエーブで下腿に飛び膝関節のところにある、陰谷穴に最も強い虚の反応が出ていたので、ここが治療点となる。

 

 

 

写真2は、足の腎経、陰谷穴を示す。

 

 

 

治療

 

 肩こりは両側であるから、治療点の陰谷穴も両方を取る。この場合、虚の反応であるから鍼はしない、知熱灸のみで補う。

 

 両方の陰谷穴に知熱灸を8壮づつすえて、やっと虚の反応が無くなった。

 

 

 

経過

 

 肩甲骨内縁、首の前縁、にあった虚の反応がなくなっているのを提鍼で確認その後、本人に肩、首の運動をして貰う。重苦しい凝り感がすっかりなくなっているのを体感して貰い治療を終わる。
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