鍼灸おを学ぶ

肝経実の肩こり 2009.01.28

肝経実の肩こり

 

この肩こりは、非常に激しく、痛く、ボンの窪(頭と首の間、両横)に突き上げてくるような懲り方をする。

 

この肩こりは実が極端に激しいため、痛みとコリがひどい、こんなときにマッサージでゴリゴリやると、激しいもみ返しが来て、さらにひどくなる。

 

経験の浅いマッサージ師が熱心に何とか治してあげようと、親切心で一生懸命、もんであげると、とんでもない痛い目にあう。

 

 

 

治験例 1

 

62才 男性 小太りで赤ら顔 いつもは健康で病気をしたことがない。

 

,3日前から風邪気味で少し調子が悪いなあと思っていた。

 

昨夜、飲み会があり夜遅くまで、飲んで騒いだ。朝起きてみると異常に肩が凝っている。そればかりか頭の後ろに突き上げてくるような痛みが来る。苦しくてたまらない。「先生何とかして貰えませんかねえ―」と言って来院する。

 

 

 

診察

 

本治法は脾腎相克で、脈診をすると肝経には、強い実脈がふれる。

 

 

 

治療

 

本治法では脾腎相克で補い、陽経の邪の処理をする。

 

 

 

標治法として、肝経を調べてみると、足背、親指の足首よりに実と虚の反応あり、経脈の反応であった。ウエーブで背中に飛び、背中の胸椎8番、9番の両側に治療点を取る。(背5-1k)背は背中、5-1は部位、kは経脈の意味

 

 

 

 写真1は背中の8番、9番両側に治療点を取った図。経脈は背中では横の線で出るため、治療点はそれを横切るように縦に取る。

 

 8番、9番の両横に点、その中間に点、さらに8番の上で7番との間に点、

 

9番の下で10番との間に点、合計5点が治療範囲となる。

(写真をクリックすると大きくなります)

 

 

 

実と虚の反応であるから、治療点の範囲に5ミリ間隔で接触鍼を行う。それを5回繰り返したところ実の反応が取れた。実が取れた時点で虚の反応があるか調べてみるとあったので、治療点に知熱灸を3壮づつ施灸して、虚の反応が取れたのを確認して治療を終わる。

 

 

 

患者の肩首に提鍼をあて、実や虚の反応がなくなっているのを確認して、患者さんに肩首を動かして貰った。

 

「アー すごい うそみたいに良くなっている。ズキンと突き上げてくる痛みが完全になくなっている、よかった。」

 

この患者さん、その後4回来て完治している。
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