臨床例

耳が聞こえにくい 2017.02.14

 

耳が聞こえにくい 丸亀店 高松店


臨床例 女性 75歳 耳が聞こえにくい  

 

 もう2年位前から耳の聞こえが徐々に悪くなり、最近では女性の小さくて高い声が聞き取りにくい。音は普通に聞こえるような気がするのだが、話していることがはっきりと聞き取ることが出来ない。

 

 耳の中で反響して、必要な声が聞こえないような気がする。会話中に何回も聞き返すのが失礼になるのではないかと思う。もう少し会話がスムーズにできるように改善してもらいたい。

 

診察

 

 年を取ると高音域が聞こえにくくなる。耳鼻科に行くとこれは老齢現象だから仕方がないといって突き放される。

 

 高い周波数の音は蝸牛の入り口付近の有毛細胞、低い周波数の音ほど蝸牛の奥にある有毛細胞というように、蝸牛のどのあたりに位置するかによって、それぞれ担当する周波数が決まってきます。

 

 高い周波数の有毛細胞ほど激しくダンスを踊り、酸素やエネルギーをより多く消費しているので動脈硬化などの血管障害で血流が悪くなったとき、最初に動きが悪くなるのです。

 

 動脈硬化が進むにつれ、高い音から聞こえなくなっていくのは、その為です。又、この有毛細胞はいらない音を聞き流し、必要な音を聞き取るという、メリハリをつけて音を聞き取る作用もしています。

 

 この患者さんの音は聞こえるのだが、聞き取りづらいという症状は年齢による、有毛細胞の衰えを意味します。内耳の衰えですから、どうしょうもないと考えるのが当たり前です。

 

 ところが鍼灸治療では、頭の中の衰えでもピンポイントで補うことが出来る技術があります。

 

 5行の色体表というのがありまして、身体各部は内臓によって、分担の管轄が分かれています。それによると耳は腎臓の管轄に入り、腎臓機能を強めることによって、内耳にある蝸牛管内の有毛細胞が復活するのです。

 

 ただ、年齢と共に衰える自然現象の中で、有毛細胞を復活させるのですから、最初の10回くらいは営業日には毎日来て、ある程度復活したら、週に1回程度の治療で聞こえ方を維持する必要があります。

 

治療

 

 耳の穴、すぐ横に提鍼の4粒を当て、脈を診ると虚の反応がはっきりと出ています。治療は虚の反応を取り除くことを目的として行います。

 

 腎臓の治療点としては、足の腎経2からウエーブで下腿に飛び、下腿陰の
陰谷2と下陰谷2を左右に振り分けて取ります。たとえば、右陰谷2に対して左下陰谷2と取穴します。左右の陰谷はその日によって右左変化しますので提鍼で反応を診て取穴します。

 

 下陰谷2というのは陰谷2から足首よりに4分の1降りたところで、そこに反応がはっきり出ています。

 

 この治療点、2か所に知熱灸をして虚の反応を補います。治療後、耳の中で、
耳穴の横に提鍼を当て、虚の反応を診ます。虚の反応が完全に取れていると治療は終了です。治療後は聴力がいくらか回復しています。

 

 しかし、次の日には元に戻っていますから、この治療を毎日繰り返します。10回ほど治療をすると、かなり聴力が回復するので、その後は週に1回の治療で継続します。

 

 週1回の治療は、耳の衰えだけでなく、全身の衰え予防のためにも、年を取った方の場合は、とても有効になります。

 

 週1回の鍼灸治療をしていると、年を取っても元気で活動でき、ピンピンころりの人生を送る可能性が高くなります。

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