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中性脂肪と鍼灸 2008.03.26

酒を飲みすぎて入退院を繰り返している29歳の男性が来院(初診平成16年5月24日)した。よく聞いてみると、18歳の時からビールを飲み始めた。多い時で360mlの缶で15本ぐらい、少ないときで5本、毎日飲んでいたと言う。

 

何の違和感もなかったのだが昨年の5月突然お腹が痛くなり緊急入院、膵臓が腫れる病気で膵炎と診断された。

 

それと同時に脂肪肝があり、中性脂肪が6000H前後、(平均値40H~130H)総コレステロールが900H前後(平均値130H~230H)となっていた。

入院をしていると少しは中性脂肪が下がるのだが、退院して酒を飲み始めるとまた上がって来る。5月までに4回入退院を繰り返している。

 

今も入院先から抜け出してきているのだがなかなか下がらない。「先生、東洋医学で何とかならないでしょうか?」と言って来院したのである。

 

日頃の不摂生が原因

 

中性脂肪というのは日頃の不摂生で数値が高くなっているもので、そんな簡単に減るものではない。本人の努力が大きく成否を分けるのだが、この若さでこれでは可愛そうだ。

 

東洋医学独特の身体のバランスを取る療法を駆使したならば何とかなるかもしれないと思った。そこで患者にこれだけは約束してくれれば治療を引き受けると言った。まずビールは1日350ミリリットル缶で2本以内にすること、ビール2本飲んだ時は2キロ歩く事、を約束させた。

 

これは酒飲みに酒を止めなさいと言っても無駄である事は長年の経験で判っているので、本人の最低限度に設定した。次に2本のビールに2キロの歩行は、差し引き脂肪がかなり少なくなる計算で実行させる事にした。

 

これを実行しない場合はその責任はあなたにあるのですからね、と念を押しておいた。

 

本人の考えが一番

 

「先生、3日後に結婚する事になっているんです、何が何でも健康を取り戻して結婚生活を充実したものにしたいんです、先生必ず実行します。」と大変な意気込みであった。

 

傍で彼女が心配そうに見守っている。幸せな結婚生活を送る上でも何とか力を貸してあげたい。本人の意気込みが大変なものであるだけにこれなら何とかなるかもと、ふと思ったが酒飲みだけは当てにならない。

 

治療

 

治療 肝臓、腎臓、膵臓、肺の順番で弱っている。手足にある要穴4箇所にお灸をして、この穴には毎日自分で施灸するように指示しておいた。そして身体には鍼灸をした。

 

検査報告

2回目 6月9日 3枚の検査報告書を持ってやってきた。

    4年5月14日 初診5月24日   5月28日    6月8日

中性脂肪    5180H   治療     3840H    492H

総コレステロール 895H   治療      776H    350H

 

この報告書を見たとき3枚目の中性脂肪が492Hになっているのを見て嘘だろうと思った、しかし灸点を付けているので、治療は毎日自分でしている、そのことを考えるとこの数値は妥当なのだ。

 

鍼灸はずいぶん良く効くなあと自分では思っていたがこのように検査数値ではっきりと出て来ると自分でもビックリした。

 

この頃は良かった

 

一番張り切っているのは本人だ,「先生、もうお灸のもぐさがなくなったから次のを買ってゆきます」「毎日自分でお灸をすえているんです」と嬉しそうに話した。

 

酒飲みは嫌いだ

 

その後がいけない、2年後に知り合いの人に消息を聞いた所、又飲み始めて入院しています。

 

唖然!酒飲みは自分の生命を賭けてでも酒を飲みたいのだろうか?

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