臨床例

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頭痛は頭の病気ではないのかな 2008.03.26

頭痛にもいろいろな種類の頭痛がある、今回はその一つを具体的な臨床例を通してお話してみようと思います。

 

臨床例

 

83歳のおばあちゃんが3年前に、頭がよく痛くなるので困っています、診てください。と言って来院した。神戸で一人暮らしをしていたのだが、こちらにいる息子が、もうお袋も歳だから一緒に住まないかと言ってきた。その好意に甘えて神戸を引き払い越してきた。

 

問診

 

若いころから頭痛もちで、緑内障もある。車に弱く、5分も乗るとすぐに気分が悪くなり吐いてしまう、目の具合も悪く、常にボーッとしている。

 

神戸では近くに良いお医者さんが居て、そこの薬を飲んでいると楽に過ごせた。こちらへ来て薬がなくなったのでどうしたものか迷ったが、鍼灸をやってみょうと思ってやってきた。車で4分くらいのとこに住んでいますが、息子の車でこちらに来るのにも、酔いそうになり、やっとの思いできましたという。

 

一人暮らしをしていたと言うだけあって83歳とは思えないような若い感じだ。顔艶もよく、頭もしっかりしている。

 

肝臓系統の特徴

 

診察してみると、肝経という経絡(頭から足の先まで通っている)が特に敏感になっていた。

 

肝経にはこんな特徴がある、肝経が敏感になると、筋肉が硬くなり、痙攣やこむら返りをよく起こすようになる。目に関係が深く、目の奥が痛いと訴える人もいる。また背中から肩、首筋にかけてコリがひどく、首筋に突き上げてくるような感じがして頭が痛くなる、ひどくなると吐く人もいる。めまい、車酔いを起こしやすい。

 

原因

 

このおばあちゃんの場合は、目に異常があり、緑内障という病気を持っている。これは目の周りの筋肉が硬くなっているために、眼望水という目の中にある水が、うまく巡回されず、眼圧が高くなったために起こる病気です。

 

頭が痛くなるのは目の眼圧が高くなったのもありますが、背中が硬くなり、肩が凝り、首筋にかけて突き上げてくるような凝りが頭まで痛くしてしまうのです。

 

治療

 

治療は過敏になっている、肝経を和らげるような鍼灸を手足や背中にした。それによって、背中、肩、首の凝りが取れると頭の痛みがなくなった。目もすっきりしたといって大変喜ばれた。

 

頭痛といっても、何処が悪くて頭痛になっているかを探すのが大切です。

 

経過

 

この治療がすっかり気に入ったようで、このおばあちゃん毎週1回、悪くても、悪くなくても、必ず当院に治療に来ている。

 

もう3年間も通っているが、今では緑内障も治り、頭痛は年に1~2回少しだけ痛くなることもあるがあまり気にならない、車酔いはなくなって、家族で遠くにお墓参りに行くときも元気でいって来られるようになったと喜んでいる。

 

根本から治療する

 

身体の中には12本の道が通っており、仲良くバランスを保ちながら健康を維持している、ところがその道が、弱くなったり、強くなったりしてバランスが崩れると病気になる。

 

東洋医学はこのバランスを取る事によって、根本から健康を促進させるのです。

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