鍼灸おを学ぶ

膀胱経の肩こり 2009.01.21

膀胱経の肩こり

 

膀胱経は背中の真後ろから首の後ろ、頭の真ん中を通って、顔面の中央を通ります。

 

その関係で、肩から首の後ろが凝って仕方がないという人は膀胱経の肩こりになっている人が多いのです。

 

 52歳 女性 掃除のおばさん 仕事柄、毎日かなりの重労働をしている。週に1回は肩首のコリがひどく、鍼灸に通ってくる。

 

 診察

 

 下腿、大腿の後側から臀部、腰、背中、肩、首の後ろ、膀胱経の通りに沿って、コリがひどい。特に肩と首の後ろは、我慢できないぐらい凝っていると訴える。

膀胱経は1行線と2行線があり、足の小指陽(足背)が1行線で、足の薬指陽が2行線となっている。

 

診察してみると膀胱経は1行線、2行線共に虚実同時の反応が出ていた。

 

1行線は経脈として反応が出ており、2行線は絡脈として反応が出ていた。

 

 

 

写真1は足背、1行線の経脈を示す。経脈だから縦の線になっている。

 

足背を関節ごとに5分割して、足首よりに反応が出ているのを確認した。

 

 

 

写真2は足背2行線の絡脈を示す。絡脈は横の線となっている。

 

絡脈も足首よりに、横の線として反応が出ていた。

 

 

 

ウエーブで下腿に飛び、ふくらはぎの膝関節よりに治療点を取る。

 

足首よりの反応であるから、下腿に飛んでも膝関節よりに治療点を取る。

 

 

 

写真3は1行線がウエーブで下腿に飛び、膝関節よりに治療点をつけた写真です。下腿、膀胱経の1行線は経脈ですから、縦の線となって膝まで来ている。その膝関節近くで、縦の線を横切るように治療点を(線の幅の広さで)取る。(写真をクリックすると大きくなります。)

 

 

 

写真4は2行線がウエーブで下腿に飛び、膝関節よりに治療点をつけた写真です。下腿、膀胱経の2行線は絡脈ですから、膝関節よりで横の線となっている。治療点は横の線に対して、縦に横切るように治療点を(横の線の幅いっぱいに)取る。

 

 

 

治療

 

虚実同時の反応でありますから、治療は治療点に接触鍼をして(5ミリ間隔で3回どうり接触鍼をする)実の反応を取り除き、実の反応がなくなったら同じところに知熱灸を(3回づつ)して補う。治療後、虚の反応が取れたのを確認して治療を終わる。

 

 

 

患者の肩、首、頭に提鍼をあて、虚と実の反応が完全になくなっているのを確認して、肩、首を動かして貰った。

 

すっかり凝り感がなくなっている。治療後はいつも爽快になるといって喜んでいた。
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