臨床例

中性脂肪過多 2010.03.23

00さん  男性  29歳  初診平成16年5月24日

 

酒を飲みすぎて入退院を繰り返している。18歳の時から飲み始めた。ビールを一日に350ミリリットル、15本ぐらい飲む。膵炎、脂肪肝、腹痛、中性脂肪6,000H前後総コレステロール900H前後ある。この1年間で4回入退院を繰り返している。

 

一般的な治療

 

上記の29歳、男性の例で、治療法を話します。酒も飲み過ぎると、腎臓、肝臓が弱り正常な働きが出来なくなります。その上、肉類を中心とした脂っこい食事で毎晩宴会をやっていると、29歳という若さでも大変な病気になります。酒飲みに、酒をやめなさいと言うのは酷ですが、中性脂肪がここまで増えると酒を辞めないと、命にかかわります。しかし、酒が飲めるというのは肝臓がしっかりしている証拠ですから、酒を辞めたらどんどん良くなる可能性があります。当然、肉や脂っこい食べ物も辞め、野菜、海草、穀物、小魚、小エビ、などを中心とした粗食に切り替えることです。出来る限り運動もしましょう。

 

本治法

 

肺肝相克  左から肺経、脾経を補い、右から肝経、腎経の合水穴を補う。自分ところで施灸出来るようにお灸をすえる。すぐに良くなるような病気ではないので、自宅で施灸してもらうようにした。

 

標治法

 

右の期門穴、日月穴、左の大横穴、右の四満穴、気穴、、太赫穴を補う。背中の右風門穴、肺喩穴も補う。期門穴、日月穴は肝経を強くするため、大横穴は脾経を強くするため四満穴、気穴、太赫穴は腎経を強くするために補った。

 

経過

 

毎週1回来てもらい、その間は自宅で施灸してもらった。

病院の検査結果


16年5月14日
中性脂肪 5180H
総コレステロール 895H

 

16年5月28日
中性脂肪 3840H
総コレステロール 776H

 

16年6月8日
中性脂肪 492H
総コレステロール 350H

 

鍼灸治療をして酒を辞めるとこの検査結果のようにこんなに良くなりました。病院で入院しているときは酒を辞めてクスリを飲んでもこれほど良くなったことは無かったのですが、鍼灸は良く効くものですね。と感心していた。6月8日の検査結果を持ってきた時に、治療法は判ったから後は自分でやります。と言うのでこちらの治療は終了した。3ヵ月後、近所から来ている人に様子を聞いてみると、あれから又、大酒を飲み入院しているという事だった。まだ29歳と言うのに大酒のみは困ったものだ。

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