臨床例

頭痛 2008.03.23

原因

 

頭痛にもいろいろありますが、今回は緑内障を伴う頭痛をとりあげます。吐き気、頭痛、乗り物酔い、緑内障、視野狭窄、などの症状が出やすい傾向があります。頭痛の中でもかなり重症の部類に入ります。3度の食事のほかにお友達とお茶を飲みながら雑談する人の場合内臓の休まる暇がありません。いつも食物が何回も入ってくるので内臓は消化作業に追われて、休まる暇がありません。そんな生活が日常の人にこの頭痛はおきやすい傾向にあります。肝臓が異常興奮して怒り出したときに起きる症状ですが、肝臓は黙ってもくもくと仕事をこなす臓器であります。しかし毎日、毎日、こき使われるとしまいには怒り出すのです。そして上記のような症状となって意思表示をします。

 

一般的な治療

 

肝臓が異常興奮しやすい人は、食欲がおおせいです。食べ過ぎや、間食、夜食、飲みすぎ、などが重なりやすい傾向にあります。腹いっぱい食べないと気がすまない人は、粗食にすることです。肉や脂っこい食事だと1日の総カロリーが、6000カロリーを超えます。粗食にするとその質にもよりますが、腹いっぱい食べても2,500カロリー位で押さえられます。肝臓にも負担がかからず、痩せてきます。また、お腹がへこんできます。栄養は大切ですが、栄養過多は危険がいっぱいです。何でも食べられて、車社会で運動も余りしない現代は、せめて粗食を心がける事が健康に取って大事な要素になっています。

 

鍼灸治療

 

00さん  女性  83歳  初診平成13年5月7日

 

若い頃(30年前)から頭痛もちで、緑内障もある。車に弱く、5分も乗るとすぐに気分が悪くなり、吐いてしまう。此処までくるのに車で5分だが、気分が悪くやっとの思いできた。眼の具合が悪く、常にボーっとしている。背中や肩、首も凝りやすい。頭痛もお医者さんの薬を飲むと楽に過ごせるのだが、何時までも飲んでいる事に不安を感じて、鍼灸治療をしてみょうと思って来ました。

 

本治法

 

脾腎相克 右から脾経、心包経、左から腎経、肺経を補う。肝経に実があるので太衝穴に鍼をして寫す。頭痛や、緑内障などは、肝経の実があることが多く、この経を寫してやると頭痛はとれやすい。

 

標治法

 

胸椎6,7,8,9番の脊際にある。圧痛、硬結を目当てに鍼をする。此処は肝実があると、懲りが背中から肩に上がり首筋に突き上げるような懲りを感じる。そして偏頭痛が起きる。又、耳の中にある三半規管に作用して乗り物よいにも関係するものと思われる。

 

臨床例の戻る経過

 

1回目の治療後、帰りの車の中で、全く酔わなかったと喜んでいた。頭痛もだいぶ良い感じだとのことだった。このおばあさんすっかり鍼灸治療が気に入って、その後4年になるが毎週1回必ず来院している。今では頭痛、乗り物酔いも解消している。緑内障は眼圧が30前後あったのが7から12の間を維持している。眼圧の薬も目薬も今は使っていない。

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