臨床例

膝関節症 2010.03.23

膝関節症

 

膝関節の内側の痛みには、内臓の弱りが関係してきます。比較的肥っている女性の方で、食欲旺盛、おしゃべり、仲間とのお茶のみが多く、美味しいものを見つけてきては食べるのを楽しみにしている。このような方は、もともと内臓に負担をかける食生活ですから、長年のうちに内臓が弱り、年を取って体力が落ちてくると筋肉や軟骨も弱り、膝周辺を支えられなくなってきます。すると骨と骨の間が薄くなり骨がぶつかりそうになるので炎症が起きてきます。これが膝関節内側の痛む原因です。

 

膝関節の外側の痛みも、食生活の不摂生から背中や腰の筋肉に炎症を起こしていることが多いのです。その筋肉は足のほうにつながっていますから、階段の上り下り、立ち座り、正座などで痛みが出てきます。

 

一般的な治療

 

年を取ってからの膝関節痛はそのほとんどに内臓の弱りが背景にあります。肉や脂っこい食べ物、過食、間食はしない。野菜や海草、穀物、小魚、小エビなど、粗食のほうが健康によい。足が痛くて動けなくても、椅子に座った健康体操を毎日する。よく働き、普段から痩せるように心がけると良い。膝に水がたまる人は甘いものに注意。正座できない人は足腰を冷やすと良くない。立ち座りに痛い人は食べ過ぎに注意。

 

鍼灸治療

 

00さん  74歳  女性  初診平成16年9月27日

 

3ヶ月前から膝が痛くて杖を突いて歩いている。ついこの前までママさんバレーに通って元気でバレーボールをしていたのだが急に膝が痛くなってこの有様です。夜はうずくのでさすったり、サロンパスを張ったりして寝ていますが、痛くてなかなか寝られません。正座も出来ない。お医者さんでは軟骨が磨り減っているから、手術した方がよいでしょう。と言われた。どうしても手術は嫌なので東洋医学で何とかならないものかと思って来院した。

 

本治法

 

肺肝相克 右から肺経、脾経、左から肝経、腎経の経金穴を補った。内臓が弱っている。脾経を補うと膝に水がたまりやすい人に良く効く。立ち座りが痛い人には、肝経を補うと良くなってくる。正座しにくい人には腎経と肺経を補ってやると良い。

 

標治法

 

右の期門穴、日月穴、を補うと肝臓に良い。左の大横穴、腹結穴、を補うと膵臓に良い、右の太巨穴、水道穴,帰来穴を補うと腎臓に良い。それぞれの穴を知熱灸で補った。

 

ポイント

 

膝関節治療には、腹の治療がとても重要になります。膝の内側には、脾経、肝経、腎経、が通っています、その経はお腹を通過しています。内蔵が弱ってくると、膝の内側が弱り痛みがでて来るのです。内臓系統を補ってやると、膝の内側がしっかりして来るので、痛みが感じなくなってきます。

 

経過

 

約2ヶ月 治療回数20回で元のように元気になり、ママさんバレーも出来るようになった。正座も出来るようになって喜んでいる。

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