臨床例

逆子 2010.06.14

逆子

 

逆子が治る確率は5~7ヶ月目までは80%くらいの確立で正常に戻る可能性が高い。

しかし、8ヶ月目以降になると赤ちゃんが大きくなって子宮内部で回転する余地が少なくなるためだんだん難しくなる。でも、30~40%くらいの確立で正常に戻る。

本治法の証は脾腎相克で、兪土原穴を使う。そして、脾経が一番虚していることが多い。

脾経の虚が強いため、脾経上にある、三陰交には必ず虚の反応がある。

まず、妊婦には三陰交の施灸をすることが、第1の条件となる。

三陰交は子宮と直結している穴であり、逆子だけでなく、安産、妊娠腎、むくみ、疲れ、など妊婦には欠かせない穴である。普通は5ヶ月目から三陰交に5壮づつ毎日、出産まで施灸するとよい。

次に大切な穴は、膀胱経の至陰穴である。

足の冷えやすい人、また、暑いので冷房の中で過ごす人の場合、冷たいものを、いっき飲みする人も逆子になりやすい。

また、冷え性の人が冬の寒いのに薄着をしていても逆子になります。

この場合膀胱経に虚の反応が強く現れている。膀胱経の至陰穴は、字のとおり陰に至るとあるように、冷やしすぎが原因となっています。

臨床例

34歳 女性 1児の母 妊娠9ヶ月になる。初診 平成19年11月、20日

電話がかかって来て、逆子は治りますかと言う。何ヶ月ですか。もう9ヶ月になります。

9ヶ月で逆子の場合、成功率は30㌫しかありませんよ、それで良かったら来て下さい。

ぜひお願いします、望みのあることなら出来るだけやってみたいと思います。

そんなことで、大きなお腹の妊婦さんがやってきた。

診察してみると膀胱経が1番虚している。その次が脾経となっていた。

膀胱経の至陰穴と脾経の三陰交に施灸することにした。この場合の施灸は知熱灸ではなくて直接灸をする。

直接灸は熱いので子宮の中にショックが起きるためか、施灸しているときに、赤ちゃんがくるっと回転することもある。

それと、灸痕が残るため自宅施灸のとき、目標の穴がはっきり判ってよいのです。

この妊婦さんには、初めなので、左右の三陰交だけに7壮、の直接灸をした。

次回の治療日までの間、自宅で毎日、施灸をしてもらった。

2回目、どうですか何か変化がありましたか? まだ何も変化はないようです。

そこで左右の至陰穴に7壮、三陰交に5壮、自宅施灸してもらうことに変更した。

3回目、入ってくるなり、逆子が正常に戻りました、と言う。3日前に大きくお腹の中で赤ちゃんがぐるっと回っているのを感じたそうだ。早速お医者さんに行って、エコーを取ってもらうと、正常に戻っている映像が映っていてうれしかった。

と言う報告があった。

4回目、以後は生まれるまでの間、1週間に1回づつ、再び逆子に戻らないよう診察することにした。

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