臨床例

過食症 2010.07.17

過食症

 

うつ病の患者さんには、拒食症の人と、過食症の人がいる。

つい最近、うつ病で拒食症の患者さんを治療していた。1ヶ月前から拒食症が強く出てきてほとんど食べられない。何とか無理して食べてはいるが、だんだん痩せたので心配でたまらない。

病院で処方された栄養食品の缶詰を食べるのがやっとで、その他は果物を少し食べられる程度だという。

当院では拒食症を治療する方法は確立されているので、その手法で治療した。3回ほどで拒食証は完全に回復して、うつ症状も軽くなってきたのでよかった。

患者さんも喜んでいた。ところがそれから2ヵ月後、なんだかふくよかになってやって来た。「どうしたの、ちょっと肥ったのじゃない。」「そうよ、近頃なんでも食べたくて、特に甘いものがいくらでも食べられるんです。」

これを聞いてびっくりしてしまった。拒食症は病気でなるのは判っていても、肥満は体質と思っていた。

その肥満が急激に現れたのだから、過食症という病気が原因で肥満になることがわかった。

肥満が体質ではなく病気だとすれば、肥満を治すことが出来るはずである。

拒食症は肝臓系統の実「過敏症状」が原因で拒食症になる。過食症をいろいろ調べてみると、これも肝臓系統の実「過敏症状」が原因で過食症になることが判った。

両方とも肝臓系統の実が原因だが、違うところは、拒食症は胸椎89番が実となっているのに対して、過食症は胸椎1011番が実となっていた。

胸椎9番と10番の間を支点として、シーソーのように片方をしずめれば片方があがるというようになっていることが判った。

早速この患者さんに試してみると効果はすぐにあらわれ、2回の治療で元に戻った。

当院の患者の中には90k以上、体重のある患者さんが3名いる。この患者さんたちにわけを話し、研究治療の対象になってもらった。

3名とも過食症のつぼに反応があり、食べても食べても、食欲がなくならないと嘆いていた。

3回ほど治療をしたところ、食事を終わった後、それ以上食べたいという気持ちはなくなった。

私としては、この3名の巨漢を拒食症、一歩手前まで誘導して、痩せさせる事が出来ないかと思っていたのである。

週1回の治療では、巨漢たちの胃袋を拒食症にまで導くことは不可能であった。体質的なものがあるのであろう、治療をすると一時的に過食症は止るが1週間もするとまたもとの過食症に戻っていた。

90キロ以上の巨漢の過食症は、今のところ、わが鍼灸院では効果をあげることは出来ていない。

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