臨床例

下痢 2010.04.14

下痢

 

患者、男性、42

 

2ヶ月前より下痢が始まった。ご飯を食べても、水を飲んでも、すぐにお腹がグルグル鳴り出して便意を催す。

 

便意が来たと思ったらすぐに便所に駆け込まなくては、漏らしてしまう。便所のことばかり考えているので、仕事が手につかない。

 

仕方がないのでオムツをして仕事をしている。

 

 

 

お医者さんに行って、検査をしても特別悪いところも無い。下痢止めと整腸剤をもらって飲んでいるが、あまり効いている様な気がしない。

 

別のお医者さんに診てもらっても同じで、あまり効果が出たようにも感じない。

 

 

 

西洋医学で治らないのなら、東洋医学で何とかならないものかやってきましたという。この患者さんは以前にも、なかなか治らない疾患を当院で完治している経験があった。

 

 

 

診察してみると、風邪を引き込んでいた。セキやクシャミ、鼻水、熱、が出る症状の無い風邪ひきもあるのだ。風邪のウイルスといっても、1万種類以上あると言われている。それぞれ独特の症状を引き起こす特徴がある。

 

 

 

この風邪ひき全般について、どの風邪の菌が入ってきた症状でも、風邪のウイルスによる症状であることが、脈診と言う技術で判明できる。

 

 

 

この患者さんは、肺経という系統が1番弱りこんでいた。肺経の系統は、気を支配しております。気というのは、一瞬で変化する特徴を持っています。そのため便意を催したら、すぐにでも便所へ行かなければ出てしまいます。

 

 

 

時々、老人の方でオシッコがしたいと思ったら、すぐに便所へ行かないと漏らしてしまう人がいます。このように肺経の弱りがある人は、大小便が待てないのです。

 

 

 

治療は肺経を中心として、肝経、腎経、脾経、という臓器に関係する経絡を総合的に治療した。治療が終わると、腹の具合が何か引き締まったような感じで、とても具合がよい、健康なときに戻ったようだ。と言って喜んだ。

 

 

 

 具体的な治療記録

 

本治法  肺肝相克 経金穴を使う。左の経渠、商丘、右の中封、復溜に知熱灸をして補った。

 

     邪の処理 左の豊隆、偏歴、右の光明、飛陽に接触鍼をした。

 

 

 

標治法  左尺沢穴に知熱灸。肺経を補うため。

 

     腰椎4番、5番の正中線上に知熱灸、脾経を補うため。

 

     陰谷と下腹の中極とその両側に知熱灸、腎経を補うた              め。

 

     左右期門穴に知熱灸、肝経を補うため。

 

        下痢の特攻穴として、金門穴に知熱灸をした。

 

 

 

 以上のような治療を1日おきに3回行って完治した。

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