臨床例

がんこな咳 2010.04.10

がんこな咳

 

症状

 

 

年齢58歳、女性、1か月前に風邪をひいた。その後風邪の症状はなくなったのだが、咳だけが止まらない。

 

 

 せき込みだすとしばらくは、苦しくて息が止まるのではないかと思うぐらいせき込む。

 

 

 寝る時間になって、布団の中に入って寝ようと思う頃、体が温まってくると咳が出てくる。咳が出るので眠たいのだが寝る事が出来ない。

 

 

 最近では、ひどくせき込むために、痰に血が混じってくるようになった。心配になって医者で薬をもらって飲んでいるが、良くならない。

 

 

 咳について

 

 

 強く出る咳は、実の症状で出てくる。過敏性アレルギーのことで、咳が咳を呼ぶごとく、咳き込みだすと止まらない。

 

 

 3種類の症状があって、肺実、肝実、肺肝両方の実、がある。鍼灸では、この実のある穴に鍼をして、実の症状を取り除く治療をする。

 

 

 過敏性アレルギーというのは、風邪の菌が侵入してきたとき、その菌と戦って追い出す。その後、2度と菌が体内に入れないように、体の中に防衛網を作り出すのである。

 

 

 この防衛網が過剰に反応して、過敏性アレルギーとなり、いろいろな症状を引き起こす。

 

 

 上記の患者さんは、3種類の症状の内、肺実の症状を呈していた。手首の処にある太淵という穴を使う。

 

 

 太淵穴に鍼先を当てるだけの鍼をした。これで過敏性アレルギーが良くなるのである。

 

 治療院に来た時には、盛んに咳き込んでいたが、治療を終わるころにはほとんど咳は出なくなっていた。

 

 

 もちろん、治療は太淵穴の鍼だけではないが、最大の要点が太淵穴ということで簡単にそれだけを書いた。

 

 

最後に治療全般の内容を記す。

 

 

本治法 脾肝相克 右から商丘、間使、 左から中封、復溜、に知熱灸

 

    風邪引きもあったので、右から豊隆、外関、左から光明、飛陽に接触   

 

    鍼

 

標治法 左右の太淵穴に接触鍼をする。

 

    右期門、左日月、左右然谷、左右曲池、神闕、三陰交に知熱灸

 

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