臨床例

まぶたの腫れた女学生 2010.08.10

まぶたが腫れた女学生


 8月7日、患者、女性、高校1年生


 両まぶたを腫らして、アイスノンで冷やしながら、おばあさんに連れられて来院。今日朝、起きたら目が開けられないくらいまぶたが腫れていた。

 

 アイスノンで冷やしたら少しはよいようだ。今日は友達と遊びに行く約束をしているので、11時までには何とかしてほしいという。

 

 顔に抵鍼を当てて調べてみた。顔面全体が虚 (弱い反応) している。まぶただけでなく、顔全体が虚していた。このように1部分だけでなく、顔面全体に反応が出ているような場合、顔面のブロック (全体)  に反応が出ていると診る。

 

 ブロックに反応が出ている場合は、奇経治療と云って、専門の特効穴を使って治療することが出来る。背なかでも、腰でも、腹でも、そのブロック全体に反応のある場合は、そのブロックに適応した特効穴があり、それを使うと非常に治りが良い。

 

 顔面に対しては、合谷穴―陥谷穴を使う。右顔面だけの反応の場合は、右合谷―左陥谷と斜めに使うが、この患者さんの場合は両方同じくらい反応があるので。右合谷―左陥谷、左合谷―右陥谷と、合谷穴と陥谷穴を十字交差して使う。

 

 この患者さん風邪を引いており、急にひどい症状が出るような場合は、風邪ひきが関係していることが多い。こういう場合は風邪ひきの治療をすると共に、顔面の特効穴治療をすると、速やかに良くなる。

 

 顔面の症状、歯の痛み、口内炎、顔面けいれん、まぶたの腫れ、眼ぼつ、など急に出た場合は、風邪ひきが関係していることが多い。これらすべての症状に合谷穴、陥谷穴は特効穴としてよく効く。

 

 合谷穴は大腸経、陥谷穴は胃経、風邪をひくとウイルスが鼻から喉を伝って胃や大腸に流れ込み、微妙な変化を胃や大腸に与える。それがいろいろな症状となって顔面に現れるものと思われる。

 

 この患者さん風邪ひきの治療をすると共に、特効穴治療、右合谷―左陥谷、左合谷―右陥谷の十字交差で知熱灸を、反応が無くなるまですえた。反応が無くなったところで、顔面に抵鍼を当ててみると、全く虚の反応が無くなっている。

 

 まぶたの腫れている感じはどうですか、と聞いてみた。女学生はしばらく眼を瞬かせていたが、だいぶ良い感じになった。と云う。横で見ていたおばあさんも、上まぶたの線が、はっきり出てきたよ。と云って喜んだ。

 

 後、30分もすると、ほとんど元の状態に戻るから心配ないです。と云うと、女学生は、11時から友達と遊びに行く約束に間に合うと言って喜んだ。

 

 治療内容
本治法  肺肝相克 右経渠 右商丘、 左中封、左復溜に知熱灸で補う。
     邪の処理 右豊隆、右偏歴  左光明 左飛陽に接触鍼。

標治法  右期門、左日月、太椎、風門、然谷、陽関に知熱灸
特効穴  右合谷―左陥谷 左合谷―右陥谷 反応が無くなるまで知熱灸。

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