臨床例

アトピー性皮膚炎の治し方 2016.03.08

アトピー性皮膚炎の治し方

 

 アトピー性皮膚炎はアレルギー反応であるから、実、又は実と虚の反応がある事が多い。実の反応を取っていれば炎症が治まることが多いのだが、根本的には食生活を変えなくてはならない。

 

 アトピーの大元は腸内細菌が関係しています。腸内細菌には善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7が腸内に住んでいます。その勢力は2:1:7の割合で常に陣取り合戦をしています。

 

 面白いことに、善玉菌が優勢になると、7割を占める日和見菌が善玉菌に加勢します。ところが悪玉菌が優勢になると日和見菌は悪玉菌の味方となり、悪玉菌に加勢します。

 

 アトピー性皮膚炎の人は食生活の偏りから悪玉菌が優勢になっている可能性があります。根本的に解決するには善玉菌優勢な腸内環境にすることです。

 

 その為にはどうするか? 悪玉菌の好きな食べ物は、甘い物、肉類、脂っこい食べ物、過食、間食、スナック菓子、炭酸飲料水、食品添加物の多い食品、砂糖、等がアレルギー反応のもとになります。

 

 善玉菌の好きな食べ物で、積極的に取ってよい食品は、野菜、根菜類、果物、海藻、魚介類、穀物「精製していないもの」豆類、です。

 

 発酵食品も積極的に取ると良いでしょう。納豆、キムチ、ヨーグルト、味噌、チーズ、ぬかずけ、等、発酵食品全般。

 

 アトピー性皮膚炎は食生活の改善が欠かせません。腸内細菌の中に悪玉菌が優勢になると、悪玉菌は毒素を生産します。

 

 その毒素が大腸から吸収され、肝臓に入ります。肝臓ではその毒素を分解、解毒して便や小便として流していますが、間に合わないときは、皮膚から汗と共に体外に排出します。

 

 この毒素によってアレルギー反応が起きます。それは皮膚表面に出た毒素に細菌が付着して、かゆみや湿疹が出てきます。それに反応してアレルギーとなります。アレルギーになると痒いところを掻くとよけい痒くなり、湿疹が出たり湿疹が破れて出血したり、酷いことになります。

 

 鍼灸治療では、アレルギー反応のある経絡を探し出して、鍼灸を施し、炎症を収めます。鍼灸治療によって炎症は軽くなりますが、根本的には食生活による改善が欠かせません。

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