臨床例

右肩の五十肩 2021.02.20


臨床例 男性 58歳 右肩の五十肩

 

症状

 じっとしていると痛く無いが、肩を動かすと痛みが出る。前方に腕を上げる時の痛み、斜め後ろに腕を回す時に痛みが出る。仕事の関係で腕を上げ下ろしする動作が多いので、非常に困る。

 

診察

 腕を前方に上げる動作で痛いのは、手の大腸経が親指から前腕を通り、上腕から肩、首の方に通っている。その為、上腕の部分で痛みが出ていると大腸経の痛みとなる。手背の拇指を提鍼で検査すると、5-5Kに実と虚の反応が出ていた。

 

 右の五十肩の場合は、治療点は反対側の左に来る場合が多い。その為、右手背5-5Kと左手背5-5Kを比べてみると左手背5-5Kの方に実反応が強い。そこから上腕に飛び、治療点は左上腕陽5-5Kとなった。

 

 腕を斜め後方に上げると痛むのは、手背の薬指、または足背の薬指が関係する。そこで手背薬指と、足背薬指を比較脈診すると足背薬指の方に実と虚の反応が強く出ていた。足に反応がある時には反対側の大腿陽に治療点が来る。

 

 右足背陽を検査すると右足背陽1-2Lに実と虚の反応があった。そこから左足背陽と比較すると左足背陽に実が有り、左足背陽から左大腿陽に飛び治療点は左大腿陽1-2Lとなった。

 

治療

 左上腕陽5-5Kと左大腿陽1-2Lに印を付け、実と虚の反応であるから接触鍼で35回ほど擦って、実の反応が無くなったのを確認して、その後残っている虚の反応に対して知熱灸を虚の反応が無くなるまで据えた。

 

 両方の治療点とも実と虚の反応が取れたのを確認して、如何ですか? 腕を動かしてみて下さい? と聞いてみた。盛んに腕を動かしていたが、今は腕の痛みが殆ど無いと言った。

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