臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

臨床例　女性　３８歳　頭を振ると立ちくらみ

症状

　「頭を振ると立ちくらみがする」と言う珍症状の患者さんが来た。この症状の患者さんは私も扱ったことが無い。さて、どのように治療するか？一瞬戸惑ったが、頭を左右に振ると首が痛いと言う治験例はある。

　その治療は背５－１Ｌを使う。この症例によく似ているという事で、背５－１Ｌ近辺を探してみた。背５－１Ｌは手背の５－１Ｌに反応が出ており、そこから背中に飛んで背５－１Ｌが治療点となっている。

　そこで今回も手背で治療点を探してみた。すると、手背の５－２Ｌに虚の反応が出ていた。そこからウエーブで背５－２Ｌに飛んで治療点とした。この治療点も左右に頭を振ると症状が出て来るという点では一致している。

　果たして立ちくらみが取れるか、はなはだ疑問ではあったが、私の頭の中で手の薬指が眩暈に関連した効能がある事を知っていたので、迷わず背５－２Ｌを治療点として採用した。

治療

　背５－２Ｌは虚の症状であるから、背中に印を付けてから、知熱灸で虚の反応が無くなるまで補った。治療後、頭を左右に振って貰ったが、全く立ちくらみの症状は出なかった。次回、１週間後に来院した時には、立ちくらみの症状は無くなっていた。