臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

ぎっくり腰　１

　治療点を特定することは出来ない。症状に合わせて治療点は移動する。

　痛む場所によって、治療点を選定しなければならないので、基本的な普門堂の勉強をしていなければ、きちんと治すことは出来ない。

　治療点が合っていると、ぎっくり腰系統の痛みは、3回以内の治療で完治する。
ぎっくり腰で来院する患者さんは多いので、ぎっくり腰を連続で記す事にします。

　診断する時に、痛みが右か、左か、中央か、をしっかりと確認します。又右の場合は、右でも正中線のすぐ横か、脇腹よりか、など位置を考えて治療点を推理します。

　治療点は背中と腰にあります。腰の真ん中が痛い場合の治療点は背、腰の中心近くにあります。右の腰が痛い場合は、左の背、腰、に治療点はあります。

　治療点は、経脈を使うか、絡脈を使うか、をしっかりと見極める必要があります。背中は経脈の場合が多く、腰は絡脈の場合が多いです。

　臨床例

男性57歳　昨日から急に腰が痛くなった。左腰の下の方で脇腰の近くが痛い。

　左腰の場合は左足背に反応が出ている。胃経の経脈に実の反応があった。膀胱経1行線の絡脈には虚と実の反応があった。

　胃経の4-5Kに反応があり、ウエーブで左大腿から右背部に飛び、治療点は右背部の4-5Kとなります。実の反応だからここに接触鍼をします。

　膀胱経1行線の5-４Lにも反応があり、ウエーブで左大腿から右腰に飛び、治療点は腰部の5-４Lとなります。実と虚の反応だから、接触鍼をして実の反応を取り除き、その後で知熱灸をすえて補います。

　この治療をして、腰を動かしてみると痛みはなくなっていた。念のため、もう1回来るように言って治療を終った。　　　

本治法その他は省略している。