臨床例

夜中の不整脈 女性 78歳 2020.06.12



症状 

夜中になると胸がバクバクして不整脈が起きる。胸が苦しくて、胸の痛み、締め付け感もある。脈を診ると脈が飛んで、一定のリズムで打ってこない。昼間は普通の脈拍で打っているのに夜中になると、どうした訳か不整脈になる。

 

診察

 本治法で検査してみると心肺相克となっていた。心が1番の虚、2番が肺、3番が心の親である肝、4番が肺の親である脾2であった。心が一番の虚であるから心を尅する腎は入って居ない。

 

 腎は肺を尅するから心肺相克の場合は入らないのである。その腎は夜中に旺気する性質がある。夜中に腎が旺気すると心が尅され、心蔵の弱い人にとっては大きな負担がとなる。その為、夜中になると不整脈が起きるのである。

 

 このような心臓の弱い人の治療には、まず本治法が絶対に欠かせない。栄火穴を使い、右から心経、肝経。左から肺経1、脾経2を補う。次に心臓の特効穴である、胸の1-1L(小指の心経から胸に飛ぶ)と背の3-1K(心経の子午関係、胆経から背中に飛ぶ)。

 

 標治法としては胸1-1L、背3-1Kを使い胸と背中から心臓を狙い補ってやると、心臓に流れる血液や神経が豊かになって、心臓の弱い人にとっては大変な援軍となる。

 

治療

 本治法の栄火穴に印を付け知熱灸で補った。次に胸1-1Lと背3-1Kに印を付け、知熱灸で補った。この治療によって胸の圧迫感や呼吸も楽になり、胸の締め付け感も無くなった。

 

 ただ、心臓の弱い人は根本的に心臓の血管が細くなり心臓の血流を妨げているので、毎週一回の割で鍼灸治療を受けると、心臓疾患を持ったまま最後まで元気で過ごすことが出来る。

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