臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

左ノド、顔面、頭まで突き抜ける痛み

臨床例　男性、左ノド、顔面、頭まで突き抜ける痛み。

症状

　左のノドから顔面に上がり、目の中央から額を通り頭まで突き抜けるような痛みがある。仕事をしていてもこの異常な痛みで、気持ちがイライラして仕事に身が入らない。

診察

　虚の反応か、実の反応かを調べるため鍉鍼でノド、顔面、目の上下、額から頭まで鍉鍼で反応を調べてみた。実の反応が出ている。このルートは胃経のルートで、胃経の流注に沿ってはっきりと実の反応が出ていた。

　本治法は脾腎相克で脾の２行線が一番の虚であった。脾の２行線（足示指内側）に対して、その陽経（胃経）は一番の実になっている。顔面、胃経のルートと完全に一致していた。

　左足背の胃経で、胃経の何処に一番実があるかを調べてみた。左足背４－２Ｋに実の反応が出ていた。そこから大腿に飛び、さらに右背の４－２Ｋに飛んで治療点は右背４－２Ｋとなった。

治療

　本治法は脾腎相克で補った。その後、背４－２Ｋは実の反応であるから、印を付けてから接触鍼で実の反応を取り除いた。鍉鍼で顔面の実の反応を調べてみると完全に実の反応が無くなっていた。

　施術後、患者さんに、｢如何ですか？　ノドから顔面、額、頭に突き上げるような痛みは？｣と聞いてみると、｢今はすっかり無くなっています。こんなに簡単に治るものですか？｣との解答。治療点がきっちりと合いさえすれば、鍼灸治療で即時効果が表われるのですよ！！