臨床例

右太もも外側からふくらはぎの神経痛 2020.06.08


女性 75歳 

 

症状 

右のお尻から、太ももの外側を通り、脛の外側まで痛みが激しくピリピリする。歩いても痛くてビッコを引く。もう1週間も痛みが続いているが一向に治る気配がない。

 

診察 

本治法は脾腎相克で脾経の2行線、腎経の2行線を補う証であった。

脾の2行線に対してその陽経である胃経に実の反応があった。太もも外側の痛みは胃経の反応と診た。ふくらはぎの痛みは腎経2に対して膀胱経2が実の反応があった。

 

 足背示指は胃経であるから、そのどこに実があるか調べてみると右足背1-4Lに実の反応があった。患部は右であるから、左足背1-4Lと比較すると左の方に実の反応が強いので、そこから左の大腿に飛び、治療点は左大腿1-4Lとなった。この治療点は右太もも外側の痛みを取り除く。

 

 ふくらはぎの痛みは右足背の膀胱経2行線(足背薬指)のなかでどこに実があるか調べてみると、右足背3-2Lに実の反応があった。そこから左下腿陽に飛び、治療点は左下腿陽3-2Lとした。この治療点は臀部と脛外側の痛みを取り除く。

 

 肝実があるので、左太衝穴と左背5-1Kも治療点として付け加えた。

 

本治法で脾腎相克であるから、一番の虚は脾経である。肝経は脾経を尅する穴であり、肝経の陽経には実が存在することが多い。

 

 患部が右であるから、左太衝穴と左背5-1Kを診ると実の反応が出ていたので治療点とした。肝実があると腰に負担が掛り坐骨神経痛のような痛みが出やすくなる。

 

治療

 左大腿陽5-1K、左下腿陽3-2L、左背5-1K、左太衝穴、治療点は総て患部の反対側である左に取穴した。太衝穴だけは接触鍼のみ、その他は接触鍼と知熱灸で対応した。翌日、2回目の治療に来た時には、症状はほとんど無く、少し違和感があるだけであった。同じ治療をして終了した。

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