臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

ばね指　左手薬指

臨床例　女性　５８歳　ばね指　左手薬指

　３か月前から左手の薬指に痛みが出始めた。その内に治るだろうと思って其の侭にして置いたところ、曲げ伸ばしの時にカっクンカっクンと、詰まるような動きになって来た。ばね指だと言われた。

診察

　ばね指は健の引きつりが原因で、動作痛でありますから実の反応と診ます。左手薬指の手掌側と手背側のどちらに実の反応があるかを検査します。手掌側に実と虚の反応がありました。

　次に、どの関節に実の反応があるかを調べます。第１関節（２－４Ｋ）と第２関節（２－３Ｋ）に実の反応がありました。次に、左手掌と右手掌のどちらに、実の反応が強いかを検査します。それによってウエーブで飛ぶ方向が変わります。

　左手掌の方が実でした。そこから右前腕陰２－４Ｋと右前腕陰２－３Ｋに飛び、そこが治療点となった。

治療

　右前腕陰２－４Ｋと右前腕陰２－３Ｋに印を付け、実と虚の反応であるから、まず接触鍼で４５回擦り、実の反応を取り除いた。次に残っている虚の反応に対して知熱灸をして虚の反応を取り除いた。

　治療後、左薬指を動かしてみると、ばね指のカックンという動きが無くなり、スムーズに動き出した。ただ、完全な動きまでにはなっていない違和感があるという。その後、３回治療して完治した。