臨床例

顔面麻痺 2017.02.06

顔面麻痺

 

臨床例 男性、35歳

 

 2週間前から急に左顔面にマヒが起きる。左目が閉じられない。左額にしわが出来ない。左口角がマヒして水を飲むとこぼれる。左目の下や唇の左端がピクピクする。左目が閉じられないので、乾燥して真っ赤になっている。

 

 最初は左耳の下が酷く痛くなった。今は耳の下に痛みはないが、違和感が残っている。

 

 診察してみると、胃経、大腸経、肝経、に実の反応がある。それに反して腎経が虚していた。風邪引きの反応も残っていた。

 

 本治法 脾腎相克 男性なので左から経金穴で、霊道、商丘、
          右から復溜、肺の2行線の経渠に知熱灸をして補う。

 

標治法 胃経の実に対して右背4-1kに接触鍼
    大腸経の実に対して右腰4-1kに接触鍼
    肝経の実に対して、中封に接触鍼

 

    左耳の下の痛みに対して右然谷穴に知熱灸
    左耳の下で喉の痛みに対して右上陰谷に知熱灸


このような治療を3回行ったところ顔のピクピク、引きつりはなくなった。


しかし、顔面に力が入らず左顔面にしわを寄せる事が出来ない。

 

よく診察してみると、胃経、大腸経、肝経、は虚に変わっていた。


本治法は同じで、

 

胃経の虚に対して、右背4-1Kに知熱灸をして補う。
大腸経の虚に対して、右腰の4-1Kに知熱灸をして補った。
肝経の虚に対しては、右胸の5-1Kに知熱灸をした。

 

左耳の下の痛みに対しては初めから終わりまで右然谷と右上陰谷を補う。


知熱灸に変えてから顔のしわがグングンよくなってきた。

 

合計7回の治療で、額のしわは完全に回復、目のしわも左右同じくらいに回復、笑った時のしわも回復して、外見から診ると左右同じになった。耳の下の違和感もなくなったので、これで完治とした。

 

この治療のポイントは、最初の3回で肝経、胃経、大腸経にあった実の反応を完全に取り除き、その後、この3つの経を補って回復させている。

 

 左耳の下にあった痛みと違和感は、右然谷、右上陰谷を最初から、最後まで補った事によって完全に回復する事が出来た。

 

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