臨床例

肩コリ 首コリ 2018.03.17

 

肩コリ、首コリ  

 

丸亀院  高松院 埼玉院

 

臨床例 女性 38歳 

 

 今回はごく一般的な肩コリ、首コリ、について解説します。患者は何年も肩こり、首コリに悩まされている患者さん。痛いほどの肩こりで、自分の肩こりは治らないのではないかと思っている。

 

診察

 

 肩の肩井穴あたりが酷く凝っており、押しても硬さが分かる。首も真ん中を挟んで両側が酷く凝るという。提鍼を当てて検査してみるといずれも実と虚の反応が強く出ていた。

 

 肩こりの原因は甘い物やお菓子、精製した白ごはん、白パン、ソーメン、などが好きで日常的に食べていると、これらは糖質でありますから、急激に血糖値が上がる性質があります。

 

 それを押さえる為、膵臓からインスリンが急きょ大量に放出されます。それが毎日の事ですから、膵臓はインスリンの放出が頻繁に起こりますので、膵臓は疲れ果ててしまいます。しかし、膵臓はだまって仕事を黙々とこなします。

 

 ところが膵臓と表裏関係にある胃経は黙ってはいません。激しく実反応(過敏反応)を起こします。これが肩井穴あたりに実の反応となって現れるのです。治療はこの実反応を取り除けば簡単に肩こりは治りますが、根本的に治すには食生活の改善が必要となります。

 

 甘い飲み物、お菓子、白米、白パン、など糖質に関係している物は肩こりの原因となります。玄米、全粒粉のパン、黒ソバ、など精製されていない食品を取ることが肩こり解消につながります。

 

 まず、肩こりですから、肩の肩井穴に提鍼を当て虚実の検査をします。この人の場合は実の反応がありました。胃経は喉の欠盆を通っています。

この欠盆穴の下には星状神経節があり、ここがコルと肩井穴あたりに分布する神経が過敏反応を起こし肩こりが出現するのです。

 

そこで、足背示指(胃経)で反応を診ます。提鍼の1粒側を胃経に当てると実の反応がありました。足背胃経の何処に実反応があるかを見ます。

指先から足首までを5つに分け(全身マップ図参照)、比較脈診して実の場所を決めます。この人の場合は、足背4-3Kに実の反応がありました。

 

 ここからウエーブで治療点まで飛んでいきます。足背―下腿―大腿―背中がウエーブのルートですから、この4つを比較脈診するのです。

 背中に一番の実反応がありましたから、背中の4-3Kが治療点となります。実だけの反応ですから、接触鍼で35回ほどさすると、肩こりは取れました。

 

 次に首のコリだが、後頸部の正中線を挟んで両側に、縦の線で実と虚の反応が出ていた。縦の線ということはLのラインである。後頸部のLは、下腿陽と関連している。後頸部と下腿陽を比較脈診すると、下腿陽に実反応があったので、治療点は下腿陽ということになる。

 

 では、下腿陽の何処が治療点なのか? この場合、足背で探すのが便利である。


足背でLのラインの実を探す。Lだから足背を横に反応が出ているから、1粒の提鍼を当て、どのLのラインに反応があるか、5つのラインをすべたせてみた。

 

3Lのラインに反応がある。3Lラインでも2Kを中心に出ている。そこで、足背3-2Lという事になった。これが判明したので、下腿陽に飛び治療点を、下腿陽3-2Lと決定する。

 

ここは実と虚の反応であるから、印を付け、接触鍼で35回ほどさすり、実の反応が無くなったのを提鍼で確認してから、残っている虚の反応に対して知熱灸を、虚の反応が無くなるまで据えた。

 

この2か所の治療によって、肩こり、首コリ、は治療後、完全に無くなっていた。

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