臨床例

食欲不振 2018.03.10

 

食欲不振  丸亀院、高松院、埼玉院

 

臨床例 女性 69歳 食欲不振

 

 普段から食欲は少ない方だが、1か月前からダンダン食欲が低下してきた。此の儘だと拒食症になりかねない。無理してでも食べるように努力しているのだが、肉類や脂っこいものは身体が受け付けなくなってきた。

 

 何とか食欲を回復して元のように食べられるようになりたいと、鍼灸院にやって来た。食欲が回復しない事には力も出ないし、気力も湧いてこない。特に拒食症にでもなったら、回復するのに大変な思いをする。以前に拒食症になった経験があるが、そのときの事を思うとゾーッとする。

 

 食欲不振は脾経と心包経の弱りが関係していることが多い。それと甲状腺機能低下もある。早速、甲状腺がどうなっているか、提鍼で調べてみた。

 

 喉の中央に4粒の提鍼をあて、横に移動させると虚の反応がはっきりと出ていた。喉の中央には蝶が羽を広げた形で甲状腺がある。それで4粒の提鍼を当てると虚の反応が出てくるのだ。

 

 さらに喉の中央から横に4センチ開いたところに提鍼を当て、縦に移動すると虚の反応が出ていた。これは副甲状腺が喉の中央から4センチ開いたところに縦に並んでいる関係で、副甲状腺の反応が読み取れるのである。

 

 甲状腺機能亢進を検査するときには、1粒の提鍼を中央から横に移動すると実の反応が読み取れる。同じく中央から4センチ開いたところを、縦に移動すると、副甲状腺の実が読み取れる。

 

 甲状腺が亢進しているか? 低下しているか? は提鍼で検査すると瞬時にしかも簡単に判別することが出来るので、是非皆さんも活用していただきたい。

 

 さて甲状腺機能低下を改善する治療点であるが、これには胃経を使う。喉の中央は手の中指(心包経)が横に走っている。その心包経と胃経とは子午関係で繋がっているから、心包経と胃経を比較脈診すると胃経の虚が強い。

 

 そこで右足の胃経(足示指)の中で何処が一番虚になっているかを調べると、右足示指4-1Kが虚となっていた。左下腿、右大腿、左背部、のウエーブ系統を比較脈診してみると、左下腿に虚があった。そこで胃経の治療点は左下腿陽4-1Kとなった。ここを補ってやると甲状腺機能低下は改善される。

 

 左下腿陽4-1Kに印を付け、虚の反応が無くなるまで知熱灸を据えた。この治療をしてから、甲状腺のある喉に提鍼を当て検査すると虚の反応は無くなっていた。

 

 この患者さん3回の治療で食欲は改善されて、元気になった。この患者さんの食欲不振の原因は甲状腺の機能低下が原因であった。

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