臨床例

顔が下を向く 2017.06.17

 

顔が下を向く  丸亀店 高松店

 

臨床例 女性 85歳 顔が下を向く

 

 何時でも顔が下を向き、上に挙げられない。首の付け根の所でカクンと前に曲がり、何時も下を向いている。家族の者から下ばかり向いているとそのまま固まってしまうから、我慢して上に挙げなさいよと言われる。

 

 顔を上に挙げるのがとてもつらい。力が入らないし、喉が前に引きつっているような感じで、首を伸ばすことが出来ない。

 

診察

 

 お年寄りの方で、このように下を向いている方は時々います。女性に多いような気がします。

 喉には胸鎖乳突筋があります。この胸鎖乳突筋には、胃経が通って顎から顔面に上がってきます。顔面を前に引っ張る筋肉は胸鎖乳突筋で、それも胃経が実となっている為、硬く緊張して引っ張っているのです。

 

 まず、胃経のどこかの治療点を見つけ出して、接触鍼で実の症状を取り除くことが先決となります。足の示指外側が、胃経でありますから、ここの反応を診ると実の反応が出ていた。

 

 さらに、胃経のどこに治療点があるのかを探す。足示指4-5K(足背示指外端)に一番強い実があった。下腿や大腿など他のブロックと比較しても足背の方が強いので、治療点は足示指4-5Kとなった。

 

 次に、頭を上に挙げるときの筋肉が弱っていることが考えられる。首や背中で弱っている所を探す。手背で虚の部位を探すと、手背1-1Lに虚の反応があった。

 

 そこからウエーブで背中に飛び背Ⅰ-1Lを治療点とした。背Ⅰ-1Lは太椎の所から、正中線とその両側を肝兪辺りまで支配している。その為、背1-1L に施灸すると、太椎辺りから、肝兪までの筋肉が力を取り戻す。

 

治療

 

 足示指4-5Kに接触鍼をして実の反応を取り除いた。その後、背1-1Lに虚の反応が取れるまで知熱灸を据えた。

 

 治療後、患者さんを座らせて、顔の上げ下げを何回かしてもらったところ、比較的スムーズに顔を上に挙げることが出来た。効果は十分ある事を確認して、治療はこれからも継続してもらうことにした。

 

 お年寄りである為、継続して治療することによって、しっかりと背の筋肉をつけることが出来、顔をまっすぐに向けるようになる。

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