臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

ふくらはぎの痛み

　運動すると、左ふくらはぎが痛くなってくる。ストレッチで筋肉を伸ばした時も痛い。もう6カ月になる、医者や接骨院に掛かっても良くならない。

　これは風邪をひいている時に、ストレッチもしないで、いきなり走りだすとか、運動をした時に、筋肉が付いて行けず、筋肉に傷が付いてしまう現象です。

　普通、傷口などはすぐに治るものですが、上記のような筋肉痛の場合、ウイルスが関係している場合が多く、治るのに時間が掛かります。

　左の患部に対して、右の下腿外側に治療点を取る。鍼灸をしてから、立せてみて、痛みを確認させる。ところがほとんど変化がないという。

　おかしいなあと思い、もう一度患部の位置を正確に指で押さえてもらい、そのちょうど反対側の右側下腿外側に治療点を取った。

　このあたりだなあと思い、ぎゅっと押さえて反応を見付けようとした。突然ギャー！！と言って、足を引っ込めた。

　なるほどここが治療点だったのか、最初の治療点と比べると、ずいぶん離れている。さっそくそこへ鍼灸をした。

　立たせて、足の痛み具合を診てもらった。立ち上がって何度も確認して、全然痛くなくなっている。痛みがないです、と嬉しそうな顔をした。

　コシ治療と言って、患部の反対側の同じ所に治療点を求め、そこに治療する。昔からある治療法で、当院ではよく使う。

　もちろん、全体的な流れの中で、その治療点が正しく反応していることを確認したうえで、使っている。

臨床記録　

　本治法　　脾腎相克　経金穴を使う　右

　　　　　　　から商丘、霊道、

　　　　　　　左から復溜、列欠、　知熱灸を

　　　　　　する。

　　　　　　邪の処理　右から豊隆、支正、

　　　　左から飛陽、遍歴、接触鍼をする。

　標治法　患部の反対側　左下腿陽３－１L　接触鍼のち知熱灸。

　その他、三陰交、上裏内庭、上陰谷、腰１－２L 、背3-1K

　　　　　足拇指外端、以上に知熱灸をして補った。