臨床例

三叉神経痛 2017.01.28

 

三叉神経痛   丸亀店   高松店

 

 臨床例 男性  67歳  猛烈に痛む右三叉神経痛

 

 昨日から右コメカミを中心として、前頭部、目の周り、頬から耳にかけて、拍動性の猛烈な痛みが襲ってくる。あまりの痛さに夜も全く寝られない。昼間も痛みが激しくて、気分が悪くじっとしてもいられない。

 

 耳の聞こえが悪いような感じだったので、耳かきで耳の掃除をしたときに、何か痛い感じがしていた。それが原因かどうかは分からないが、次の日から猛烈な痛みが出てきている。この痛みを何とかして欲しいとやって来た。

 


三叉神経痛の治療方法

 


① 頭や顔面は手首、足首、から先が深く関係しており、治療点は手足にある。
② 顔面や頭の経、絡、に実の反応がある所を探し出し、手足の対応点を取穴して治療点とする。
③ 治療点が多くなることもあるが、反応があるとこはすべて治療点とする。
④ 治療すると痛みは治まるが、何回もぶり返して痛みが襲ってくるので、3回~5回、同じような治療を繰り返す。
⑤ やがて痛みが鈍痛に変わるので、そうなったら反応点に鍼をしてから知熱灸をする手法に切り替える。この時、治療点が実と虚の反応になっていることを確認してから行ってください。
⑥ 鈍痛に変化してから、治療点に鍼と灸をすると、やがて三叉神経痛は終わりに近づいてきます。2回~5回で鈍痛に変化します。そうなったら知熱灸にします。
⑦ 痛みの取残しには、必ず反応が残っていますから、その反応を丹念に探し出して治療を繰り返してください。

 三叉神経痛の治療は非常に難しく、脈診や提鍼の使い方をマスターしていることが必須条件となります。治療開始から、治療終了まで10回~15回は掛ります。ただ、初回から治療すると痛みが治まるので、鍼灸治療は最良の治療法と言えます。


治療


① 右顔面、胃経の反応したいして、右足背4-3Kに接触鍼。
② 右顔面、3行線絡脈の反応に対して、左足背3-4Lに接触鍼。
③ 右コメカミの痛みに対して、左右の太衝穴に接触鍼。
④ 右耳の前面の痛みに対して、右手掌5-3Lに接触鍼。
⑤ 右顔面、目のラインに対して、左手掌4-5Kに接触鍼。
⑥ 右頭部3行線に痛みに対して、右手背3-5Lに接触鍼。
⑦ 右前頭部の痛みに対して、左手背5-3Kに接触鍼。
⑧ 右耳の後ろの痛みに対して、左足背5-5Lに接触鍼。
⑨ 右前頭部の痛みに対して、右足底5-1Kに接触鍼。
⑩ 三叉神経の根元を補う意味で、両方の然谷穴に知熱灸。

 

上記の治療により、右三叉神経痛の痛みは8割近く解消した。しかし、翌日には同じような痛みが襲ってきた。上記のような治療を4回ほど繰り返したところ、5回目から鈍痛に変わり、虚と実の反応に変化したので、施術も接触鍼と知熱灸に切り替えた。

 

 接触鍼と知熱灸の治療に切り替えてから痛みがどんどん小さくなった。その後、鈍痛が残ったので、知熱灸だけに切り替えた。それですっかり良くなり、全部で15回の治療で完治した。

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