臨床例

三叉神経痛2 2017.04.20

 

三叉神経痛 丸亀店  高松店

 

臨床例  女性  67歳 三叉神経痛の虚痛

 

 三叉神経痛は一般的に激しい痛みが知られている。その場合は実痛として、鍼治療を中心に対処します。しかし、身体の弱い人で年を取っている人の場合は虚痛として出ていることもあります。

 

 患者さんは生まれつき身体が弱く、年を取っています。2週間前から右顔面が痛く、口を開けるにも、食べるときにも痛くて物が食べられません。耳の前と、コメカミ、鼻の横辺りにも痛みがあります。

 

 酷くなると耳の前からコメカミ、頭の中まで痛みが走るような感覚がある。痛みは出たり引っ込んだりで、夜中の2時か3時ごろに突然、酷い痛みが襲ってきて、眠れない時もある。

 

 

診察

 

 

 右顔面に提鍼を当て、虚実の検査をしてみると、あきらかに虚の反応が出ていた。症状から三叉神経痛と思っていたので、実の反応と思っていたが、虚の反応であったので、「へー 三叉神経痛にも虚の反応があるのだ」少し驚いた。

 

 三叉神経痛の治療点は手掌または足底にある。それは手掌と足底は顔面と密接な関連にある為である。診察してみると左手掌3-5K、左手掌5-3K、に虚の反応が強く出ていたので、この2点を治療点とした。

 

 

治療

 

 

 左手掌3-5K、左手掌5-3K、に知熱灸をした。治療後は右顔面がとても軽くなり、痛みも無くなった。これでどんどん良くなると思っていたのだが、3回治療しても、すぐにぶり返して同じ痛みが出てきた。

 

 これはおかしいと思い、再度慎重に診察をしてみると、右顔面に対して、左顔面の虚が強く出ていた。そこで治療点を左顔面3-5K、左顔面5-3K、に変更して知熱灸をした。この治療で痛みが無くなって来た。

 

 左顔面に治療点を変えてから3回目に、舌を出すと右顔面、耳の前が痛いと言う。そこで、左顔面5-4Lに知熱灸をすると、舌を出しても痛みが無くなったと言う。

 

 左顔面に治療点を変えてから、どんどん良くなった。実の三叉神経痛の場合、今までは手掌または足底に接触鍼をして良い成績を収めていたので、今回も同じパターンだが虚であるから知熱灸で良くなると、頭から思い込んでいた。

 

 ところが右に対して左の顔面が治療点となっていたので、治療が長引いた。思い込みではなく、丁寧にしっかりと治療点を探す心構えが大切であると考えさせられた。

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