臨床例

寝られない、寝つきが悪い 2016.09.29

 

眠れない、寝つきが悪い  丸亀店  高松店

 

 臨床例 61歳  女性  眠れない、寝つきが悪い。

 

 毎晩考え事が多いせいか、寝つきが悪くて困っている。1時間から、酷い時になると、3時間くらい寝られない。睡眠薬はなるべく飲みたくないので、出来るだけ飲まないようにしているが、我慢できない時には飲んでいる。

 

 人間関係のストレスが多くて、考え始めると同じことを何回も繰り返し考えている場合が多い。頭が冴えて、眠たくないのでこんな場合どうすればよいか、アドバイスして欲しい。

 

 診察

 

 足先、手先は、脳と関係が深い。そこで寝られないと言う患者さんの場合は、手先、足先、がどのような反応になっているかを調べている。

 

【陰は上り、陽は下り】といって、陰は足の裏が一番実でそこからずーっと上って手のひらが一番虚となっている。そこから手背に回り、手背が一番の実で、そこからずーっと下って、足背が一番虚となっている。この状態が正常である。

 

 ところが眠れない人の場合、このバランスが少しくるっている場合が多い。今回の患者さんは、一番虚になっていなくてはならないはずの、手のひらと、足背が一番実になっていた。これでは脳も過敏になっているから、眠れないのである。

 

 

 手のひらで一番実のところを探してみると、手掌示指内端に実の強い反応があった。そこで手掌では手示指内端を治療点とした。次に足背で一番反応の強い所を探してみると、太衝穴に強い反応が出ていた。

 

 手示指内端と太衝穴の実を取り除く接触鍼をしたら、手掌、足背の実反応が無くなり、正常な虚の反応となる。これで脳の過敏反応が取り除かれ、よく眠れるようになるはずだ。

 

 治療

 

 手示指内端に接触鍼で35回さすった。これで脈診をすると実反応はなくなり、手掌は虚の反応に変わった。次に足の太衝穴に接触鍼をした。ここは肝実の反応する場所でもあり、頭だけでなく全身に緊張が出ている。

 

 この為、左の脈診をすると、沈脈で尺中と関上の脈が強く打っているので、肝実が分かる。太衝穴に対して、入念に接触鍼をして実反応を取り除いてやると、頭だけでなく全身の緊張も取り除かれる。

 

 太衝穴の接触鍼治療を終わって、足背の実反応を提鍼で診ると完全に、足背の実反応は無くなり、虚の反応に変わっていた。これで手掌、足背、共に実の反応が無くなっていたので、今夜は眠れるはずである。

 

結果

 

 1週間後、来院した時に聞いてみると、あれからすっかり寝つきが良くなり、4日間は問題なく眠れていたが、また寝つきが悪くなりだしたということであった。そこで前回と同様の治療をして帰した。その後、来ていないので問題なく寝られているものと思う。

 

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