臨床例

目の痛み 2016.09.06

 

目の痛み  丸亀店  高松店

 

臨床例  女性 65歳 左目白内障、手術後の痛み

 

 3か月前に左目の白内障の手術をした。その後、手術した目が痛くなりだした。目も真っ赤になり、目がごろごろするし、目やにも出る。薬も飲んで、目薬も入れているが一向に良くならない。それどころか痛みがどんどん増してくるような感じがする。

 

 飲み薬と点眼薬を貰っているのだが、薬剤師さんがその点眼薬を差していると、反対側の目も白内障になりますよと言われて、恐ろしくなった。飲み薬は飲んでいると胃の調子が悪くなり困っている。

 

 薬は副作用がきつすぎて、自分にはどうも合わないような気がする。何とか薬に頼らないで治せるものはないだろうかと思って、ネットを調べて鍼灸にたどり着き、やって来ました。

 

目に入った細菌

 

 真っ赤になっている目、盛んに出る目やに、目の痛みと目のごろごろ、これらを総合して手術後、目に細菌が入り炎症をおこしているものと判断した。抗生物質や痛み止めなどの薬が、あまり効果を上げていない状態のように思われる。

 

 盛んに出る目やにをふき取る為、目に対する刺激が多くなることもあって、ますます目の炎症が強くなっていることも考えられる。痛み止めやその他の薬で、胃をはじめとする内臓のバランスが崩れ、抗生物質が効きにくい体調になっているものと思われる。

 

目は虚と実の反応

 

 左目の状態がどのようになっているのか、提鍼を当てて調べてみた。左目は実と虚の反応が鮮明に出ている。目に細菌が入って、それに対抗するために目が実反応を起こし激しく抵抗している状態であった。

 

 細菌によって本当は、目が弱っているのだが、細菌に対して目は実反応を起こしていることを考えると、鍼灸治療においても慎重な対応が求められる。鍼によっていったん実反応を取り除き、すかさず虚の反応に対して知熱灸で補う治療になる。

 

治療

 

 左目は右手掌、右足底と関係が深い、比較脈診をすると右足示指内端に実と虚の反応が出ていた。そこで右足示指内端に接触鍼で35回撫でると実の反応が取れた。その後、すかさずその場所に知熱灸を7壮すえると虚の反応が無くなった。

 

 この治療で目の痛み、ゴロゴロ、が無くなり目がスッキリしてきたと言って喜んだ。本治法、その他の治療も終わると、身体全体が生き返ったようだといって、帰って行った。

 

好転反応

 

 

 

 翌日電話があって、左目から噴き出すように大量の目やにが出るのですが、どうなっているのでしょうか? という問い合わせがあった。目の痛みやゴロゴロの感じはないのですが、目やにだけが大量に出るのです、と言う。

 

 それは目の内部に溜まっている膿が出ている反応で、好転反応といいます。出てくる目やにはすべて出し切ることが大切です。と返事をしておいた。翌日来院して言うには、目やにを出し切った関係か、今日は目がとてもスッキリして気分が良いです、と言ってはいって来た。

 

 2回目、診察してみるとまだ実の反応が残っていたので、目の治療は実と虚の反応として施術した。まだ、目やにが出る可能性がありますけど心配しないでください。と言って帰した。

 

 3回目、目にあった実の反応が無くなり、虚の反応だけになっていた。目は痛みやコロコロの感じがすっかり無くなっていたので、知熱灸だけによる補いを中心に施術した。その後2回の治療で完治している。

<施術動画>

 

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