臨床例詳細｜丸亀市・高松市の鍼灸院は普門堂鍼灸院

後頭部の痛み　　高松店　丸亀店

臨床例　　女性　４５歳

　後頭部が突き刺すように痛い。後頭部から耳のほうにかけて痛む。何か変な病にでもなったのではないかと心配でたまらない。考えだすと夜もろくろく眠れない。

　１か月くらい前から、後頭部が痛くなりだした。そのうち治るだろうと思っていたが一向に治らない、そればかりか近頃では痛みが一層酷くなって、突き刺すような痛みとなり、仕事も手につかない。

　お医者さんに行って、頭痛薬をもらい何とかごまかしている。頭痛薬を飲んで薬が効いている間は良いが、薬が切れるとまた痛くなりだす。こんなことを繰り返していたら、一生薬とは縁が切れないお思い、東洋医学に切り替えることにした。

　後頭部を提鍼で探してみると、反応が出てこない。はて、おかしいなと思って、後頚部を探してみると、後頚部の一番上、頭部との境目あたりに、反応があった。

　後頚部５－１Ｋという番地で、ここは後頚部の中心から耳まで、横に走るライン上に、実と虚の反応が同時に出ていた。

　後頚部５－１Ｋであるから手背の５－１Ｋと足背の５－１Ｋに提鍼を当ててみると、足背の５－１Ｋのほうに反応が出ていた。そこからウエーブで下腿陽に飛び、治療点は下腿陽５－１Ｋとなった。

　下腿陽５－１Ｋに接触鍼をして実の反応を取り除き、その後、残っている虚の反応に対して、知熱灸を虚の反応が無くなるまで据えた。

　治療が終了して、提鍼で後頭部を探り、完全に実と虚の反応が取り除かれているのを確認した。

　どうですか、後頭部の痛みは？　あれ、今は痛くないですね。不思議そうに頭を左右に振っている。突き刺すような痛みもなくなっています。明るい顔で、にっこりと笑った。