臨床例

アトピー性皮膚炎 2017.03.17

アトピー性皮膚炎  高松店 丸亀店

 

臨床例 64歳 女性
アトピー性皮膚炎でもう4年間も苦しんでいる。最近では痒くて夜も眠れないので困っている。考えてみると、子供のころから皮膚が痒くあちこち掻いていた。

 

 衣服を脱いで見せてもらうと、もう全身、隙間なくかきむしった跡があり、湿疹と血が出た跡が残っていた。症状を聞き取る間も、盛んに手を伸ばして掻きむしっている。

 

 こんなにひどい状態なら、夜も寝られないのは当然だなあと思った。お医者さんに行って飲み薬や、塗り薬を貰っているのですか? いえ、薬は副作用が強くて怖いから貰っていません。

 

 困り果てていたところ、友達から良い所があると聞いてやってきました。こんなに酷いアトピーでもなおりますか? サプリメントなど害のないものでは、いろいろ試してみたのですが全くダメでした。

 

 アトピー、アレルギー性皮膚炎、湿疹、等は、鍼灸では実の症状としてとらえている。実とは過敏症状のことで、身体のどこかに過敏反応があり、それが災いしてアトピーが出ているものと思われる。

 

 診察 手足の指で実の反応が出ているところを探してみると、足の肝経陰に実の反応と虚の反応が同居している所が見つかった。

 

 足底3-5L,足底2-5L、足底1-5L、の3か所に反応が出ている。足底からウエーブで腹まで飛び、治療点は両側の腹で、腹3-5L,腹2-5L、腹1-5L、の3か所(両側)となった。

 

 両側の腹3か所の下には肝臓がある事から、肝臓系統の過敏反応が皮膚に現れていると考えられる。肝臓は解毒作用を司っており、過食や間食が過ぎると怒り出して過敏反応を起こすことがよくある。

 

 肝臓は過敏になると、人によって違いもあるのだが、毒素を便や尿で放出しないで、皮膚表面の汗腺から放出することがある。その毒素に細菌が感染してアトピー性皮膚炎となっている。

 

 問題は、皮膚表面のアトピー性皮膚炎のみに注目して、塗り薬を塗ったり、炎症を抑える薬を飲んでも、根本が解決していませんから、いつまでも治らないのです。

 

 まず、食生活を聞いてみると、食後にみかんを食べたりお菓子をつまんだり、だらだらとテレビを見ながら、つまみ食いをしているとのことでした。

 

 これでは食べ物がいつまでも入ってくるので、肝臓は休まる暇がありません。腹が立って、怒り出したのが肝臓の過敏症状です。

 

 肝臓は怒っていることを知らせるために、毒素を皮膚表面の汗腺から放出して、かゆみを全身に撒き散らしているのです。人間はこの症状がなぜ起こったのかを反省して、考えてみる必要があります。

 

 治療はまず、痒いという一番大きな湿疹に提鍼を当て、実と虚の反応がある事を確認しておきます。

 

 次に両側の、腹1-5L、腹2-5L、腹3-5L、に接触鍼をして実の反応を取り除きその後、残っている虚に対して反応がなくなるまで、知熱灸をした。

 

 これで、痒いといっていた一番大きな湿疹に提鍼を当て、実と虚の反応がどうなったかを診ると、全く反応が無くなっていた。これで確実にアトピーの根本原因を治療したことを確認することが出来た。

 

 治療後、全身の痒みがどうなっているか聞いたところ、今は痒みがない、肝臓が動いているような感じがすると言っていた。

 

 もちろん、一回の治療で完治するわけではない。何回か治療するたびに、アトピーは徐々に引いてゆき、完全に治癒することが出来る。今晩は痒みがなく、早速よく眠れる夜になるだろう。

 

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