臨床例

うつ病は誰にでも起きる 2017.03.02

うつ病は誰にでも起きる 高松店 丸亀店

 

 うつ病は誰でも、何でもない事で発症します。眠れない、気分が落ち込む、ダルイ、他人と会うことが嫌になる、外出したくない、動悸がする。このような症状がある日突然に現れます。このような症状は誰でも、何かの拍子に現れることがあります。我慢して乗り越えて回復している人は大勢います。

 

 問題は、この症状が長引いたとき、お医者さんに行って、うつ病と診断され抗うつ剤を投与されることです。抗うつ剤を飲むと楽になります。これで治ったような気分になり、しばらく続けると、この薬が辞められなくなります。

 

 はっと気が付いたとき、いきなり薬を飲むことを、辞める人が多いのです。ところがこの薬、麻薬ですから、いきなり辞めると、2,3日後に、酷い発作が起こり、動悸、落ち込み、気分の悪さ、寝られない、外出できない、ダルサ、イライラなど、一度に激しく襲ってきます。

 

 死ぬかと思うくらい激しい症状で、患者さんはビックリします。薬を辞めたらこんなことになるのだ、いやというほど思い知らされます。このことがトラウマとなり、薬を手放すことが出来なくなります。

 

 お医者さんもこのことは、よく知っており、良心的なお医者さんは症状が安定したら、ゆっくりと薬を辞める方向に誘導しています。完全に辞めるまで、2か月~3カ月をかけますから、その間、風邪を引いたり、体調を崩したり、過労になったり、変調があります。

 

 その変調の時に、うつの症状は悪化して我慢できなくなり、薬を元に戻すことが多くなります。薬を減らそう減らそうと思いながら何年も続けていると、統合失調症に変化します。こうなると治すのが大変になります。

 

 うつ病のような症状が出たら、出来るだけ我慢して、うつの薬だけは飲まないことが早く治すことのポイントとなります。うつ病の薬は麻薬ですから、一度飲み始めたら、やめるのが大変になるのです。

 

 麻薬患者の場合、これは違法ですから、人権など考えずに、どんなことをして治しても罪にはなりません。そこで牢屋に入れて閉じ込め、薬を一気に辞めさせます。

 

 こうなると麻薬患者は死ぬほどの苦しみを味わいます。のたうち回り、壁をかきむしり、頭を壁にぶつけ、激しく苦しみます。しかし、2か月~3か月すると薬が自然に体内から抜け出し正常な人間に戻ります。

 

 麻薬患者の場合は強引に、一気に辞めさすことが出来ますが、うつ病患者さんの場合、それが出来ません。薬を辞めるのは患者さんの強固な意志に、掛ってきます。その為、我慢できる範囲の薬を飲みながら、仕事を続けている人が何万人もいます。

 

 臨床例

 

 統合失調症歴15年 女性 35歳 20歳頃にうつ病にかかり、その後、統合失調症と言われ、もう15年になる。イライラ、眠れない、動悸、精神的不安、一人で外出できない、幻影が見える、幻聴が聞こえる、など様々な症状が出ていた。

 

 両親が心配して、鍼灸治療に連れてきた。此の儘ではいつまでも薬を飲み続け、治ることは無い。何とか治したいのだが、どうしたらよいだろう。と言って来院してきた。

 

 本人、家族も、協力して、薬を減らしながら、鍼灸治療を続け、最終的には薬を全部やめることが出来れば、完治する道も開けます。家族と話し合って協力を取り付けた。鍼灸治療をしていても悪くなる時もあります。この時は鍼灸を信じて付いてきてください。

 

 家族の協力のもと鍼灸治療が始まった。専門的になるので簡単に治療法を記します。


① 本治法と言って、その人の本質的な身体のアンバランスを整える治療をした。
② イライラに対して太衝穴の接触鍼。
③ 動悸、不安に対して、背の3-1Kに知熱灸。
④ 眠れない症状に対して、手の示指内端の接触鍼。
⑤ 恐怖感に対して、下腿内側5-2Lの知熱灸。
⑥ 幻影、幻聴に対して頭の3-1Kに知熱灸。
⑦ 便秘に対して腰の3-1Kの知熱灸。


上記以外にも、あらゆる治療法を駆使して治療に当たった。

 

 鍼灸治療を始めて、薬の方は3分の2にしてもらった。ところがその量が多かったせいか、3日後にリバウンドが来て、大変なことになった。両親が薬を減らす加減は任せてくれというので、任せることにした。

 

 その後も一進、一退で、なかなか進まない。週1回の治療で、3カ月を過ぎたころ、ほとんど変わらないと思っていたが、初めと比べてみたら、ずいぶん変わってきたのが分かった。と両親が言った。

 

 6か月を過ぎても、まだ薬を飲んでいる。早く辞めてくれないか、こちらはイライラするのだが、なかなか辞められない。結局、薬を辞めたのは1年半経ってからであった。

 

 その頃は、もう普通の人と変わらない状態になっていた。ただ、普通の人と比べて、頭の回転が鈍かった。自殺を恐れて、頭をボケさせる薬を飲んでいたことが、脳を委縮させたのだと思う。

 

 完治して当院の治療を終わったのは3年目であった。統合失調症歴15年ともなると、3年間の治療でも完治したことが、とても良かった。

 

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