臨床例

夜間痛の50肩 2015.10.20

夜間痛の50肩 香川県 高松店 丸亀店

 

 50肩も動作痛もあれば、夜間痛や自発痛もあります。動かさないでも、うずうずと痛むのが自発痛、夜中に痛くて目が覚めるのが夜間痛です。拘縮の起きやすい身体の人に、夜間痛も起きます。動作痛が治らなくてモタモタしている内に、夜間痛が出てくるケースが多いです。

 

 昼間は陽、夜中は陰、ですから夜中に痛むのは陰経に病変があります。腕の陰経というのは、腋の下で毛の生えている部分にあります。治療点は健側にありますから、健側の腕を大きく持ち上げて、毛の部分がよく見えるようにして取穴します。

 

 腋の下を5等分して、中央が手掌の中指、その前寄りが示指内側、さらに胸よりが手拇指内側、腋下中央より背部よりが手の薬指内側、それより背部よりが手の小指内側につながっています。

 

 腋の下も上記のように分かれていまして、どの部分に病変があるのかを提鍼で探し、印をつけてから治療します。

 

 臨床例

 

 男性 63歳 左50肩で腕を上げるのが痛くて、病院や接骨院に通っていたが全く良くならない。その内に夜中に、寝ていても痛むようになり最近では痛みで目が覚めて寝られない。痛み止めや、睡眠薬を飲んで何とかごまかしているが、最近では胃の調子も悪くなってきた。

 

 診察してみると、左50肩の症状と共に夜間痛の症状も出ていた。治療点は左50肩のほうが右の上腕5-5Kに実と虚の反応が出ていたので、接触鍼をしてから知熱灸を据えた。

 

 夜間痛のほうは右腕を上のほうまで挙げ腋下の中央、毛の生えている部分に、提鍼で実の部分を探して印をつけ、そこに接触鍼をして実の反応を取り除いてから、残った虚の反応に対して知熱灸を据えた。

 

 治療後、腕はかなり上のほうまで挙がるようになった。腕の疼きは昼間、かなり少ないのだが、それもピタリと無くなった。週1回の治療で、もう5回通ってきているが、今のところ夜間痛は全くなくなっている。

 

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