臨床例

冷え症 2015.10.02

手足の冷え症  香川県 高松店 丸亀店

 

 手足の冷えで困っている女性は多くいます。手が冷たくて、冬などは他人と握手するのに、ためらうことがあります。また、足首から先の冷えがひどく、いつも気になって、靴下を何枚も履いて保護しています。

 

 原因は慢性的な腎蔵系統の弱りがあります。腎臓が病的に悪いと言うのではなく、他の臓器と比べて弱いために、手足の血流が弱くなり、冷えるようになります。

 

 養生法としては、下半身は冷えないように、しっかりとガードする必要はあります。積極的に運動をして、骨盤内部の血流を良くすると良いでしょう。1日に30分から1時間、歩くと筋肉もついて、足腰が温かくなります。

 

 臨床例1

 

 女性、38歳、
夏だけは、手足の冷えを感じないが、後の季節はいつも手足の冷えに悩まされる。特に冬になると、足首から先がジンジンするぐらいに冷える。体質だとあきらめているが、何とかならないものだろうか。といって来院してきた。

 

 足の腎経は喉と関係が深く、特に耳タブのすぐ下で、翳風という穴がある。腎経の弱い人は、翳風穴にコリコリとしたしこりができやすい。足の冷えが腎に影響を与え、喉の翳風穴にコリが出来るものと思われる。

 

 この翳風穴のコリは、耳鳴り、中耳炎、耳のふさがり、難聴、などと共に足の冷えにも関係する。逆にいうと翳風穴のしこりを取り除けば、足の冷えも解消することになる。

 

 足の裏に然谷という穴があり、ここに知熱灸をすえると翳風穴のしこりは良く取れる。また、足の裏の冷えにもよく、足の裏がぽかぽかと温かくなってくる。この然谷穴と共に、手の小指内端を組み合わせて使えば、手の冷えがなくなり、手足共に温かくなる。

 

 この女性、然谷穴と手の小指内端に知熱灸を7壮ずつすえた。この治療により、翳風穴のしこりは軟らかくなるとともに、今まで冷たかった手足の冷えは、解消してぽかぽかと温かくなった。

 

 その後、5回の治療で、翳風穴のしこりが柔らかくなり、ほとんど手に触れなくなった。それと共に手足の冷えは、あまり気にならない程度まで、改善された。

 

臨床例2

 

 次に、風邪ひきによる足の冷え、風邪を引くと足が冷えます。あまり足の冷えを感じない人が、今日に限ってやたら足が冷えるということがあります。

 

 もともと腎経の弱い人は、風邪を引くと足首から先の冷えとなって現れます。腎経が強い人の場合は、風邪を引いても、足が冷えるということはありません。

 

 風邪ひきが入って、足が冷える腎虚タイプの人は、足の薬指内端と足の示指内端に知熱灸をすえます。足の薬指内端は、腎経の2行線です。すえている間に、足はぽかぽかと温かくなってきます。

 

 腰からくる冷え症

 

 冷え性を治す基本は腰の治療をすることです。腰椎の2番、3番、に知熱灸を据えると、お腹や足腰が温かくなります。

 

 腰椎には骨と骨の間に椎間板と言って、弾力のあるクッションが入っています。そのおかげで腰を曲げたり、反らせたりできるのです。

 

 その椎間板のところから神経が出て、お腹や足腰に廻っています。この神経の通り道である椎間板が固くなっていたり、お腹にしこりがあって、神経が狭められ、神経の活動が充分に出来ないとき、冷え症の症状となって現れます。

 

 主には過食、間食、などの生活習慣によって起きてきます。

 

 臨床例3

 

 38歳、女性、いつも、お腹や、太ももの内側、ふくらはぎ、足の裏、足の甲、などが冷えて気持ちが悪い。たくさん着込んでいても、冷えているような感じがする。

 

 この女性を診察してみると、腰椎の2番、3番、に虚の〈弱っている〉反応が出ていた。お腹を押さえてみると、へその周りに固いしこりがある。この固いしこりが神経や血流を圧迫して、冷え症につながっているものと思われた。
 
 お腹のしこりは、腰椎の2番、3番、に知熱灸を据えると、柔らかくなり、やがて手に触れなくなる。これは腰椎から出ている神経を刺激することによって神経が活発になり、しこりを解きほぐす効果があるのです。

 

 知熱灸を据え終わると、お腹の冷え、太ももの内側、ふくらはぎ、足の裏、足の甲、などすべてが温かくなった。特に足の裏が一番ポカポカと温かくなってきた。足先がこんなに温かくなると、気持ちが良いものですね。と言って感激していた。

 

 冷え性治療の基本は腰にあるというのは、腰から神経が出て、足腰に流れているため、大元である腰椎に知熱灸をすることが一番大切になります。

 

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