臨床例

爪の水虫 2008.03.23

原因

 

中高年の人には、ときどき爪に水虫が入って、変色、肥厚、先からぼろぼろと欠けている人を見かます。これは偶然にその爪に水虫が入ったのではありません。過食、間食、飲みすぎ、肉、脂っこい食事、などによる生活習慣が内臓と関係する指を弱らせます。弱った指の爪は水虫菌が入ってくると撃退する力がありません。それで爪が水虫菌に占領されたのが、爪の中に入った水虫なのです。弱い爪は水虫になりますが、元気な爪の場合は隣り合わせでも水虫になりません。撃退する力がある場合は大丈夫なのです。内臓と指は密接な関係があり、それぞれ下記のような関連になります。

 

足の親指と人差し指は肝臓と関係します。

 

足の中指は膵臓と関係します。

 

足の薬指と小指は腎臓と関係します。

 

手の親指と人差し指は肺臓と関係します。

 

手の中指は心包経と関係します。

 

手の薬指と小指は心臓と関係します。

 

爪に水虫が入るというのは、上記の内臓の弱りが関係しているのです、しかし、弱っているのを、悪くなっていると思わないで下さい。内臓は悪くなる前にいろいろなサインを体表にあらわすのです。特に肝臓は沈黙の臓器と言われ、弱ってきても検査ではなんの異常も現れません。しかし、どの臓器も弱ってくると、いろいろなサインを必ず出しているのです。

 

患者さんの主訴

 

00さん  65歳 男性 初診  平成16年8月25日


風邪ひきで来ていた患者さんが爪の中に出来た水虫と言うのは治るのでしょうかね。と聞くので、診せてもらった所、左足の拇指が変色して盛り上がっている。痛くも何ともないのだが、何とかならないものでしょうか。 はじめは少し変色していたぐらいでしたが、近頃はこんなに盛り上がって爪を切るにもなかなか切れないのです。と言う。

 

一般的な治療

 

この患者さんの場合、訴えている指が足の拇指ですから、肝臓と関係します。爪の水虫というのは生活習慣病から、徐々に出てきますから生活習慣を変えなくてはなりません。肉や脂っこい食べ物、間食、過食、夜食、酒、タバコ、を止めると、肝臓は元気になってきます。肝臓が元気になってくると親指の水虫も徐々に良くなってきます。肝臓がよくなってくるということは、糖尿病、癌、脳卒中、心臓病などにもなりにくいのです。

 

栄養の面から肉や脂っこい食事をしないと問題があると考える人もいますが。精進料理を食べているお坊さんで、105歳まで生きた人がいます。肉類を食べなくても健康にはなんら差し支えありません。鍼灸治療ですぐに治るものではないので、生活習慣を変えることを約束しておいた。

 

経過

 

5ヵ月後、平成17年1月15日、他の病気で来院した時に爪の水虫がどうなったか診せてもらった。綺麗に治っており爪の変色は全くない、爪に縦線が3本ぐらいかすかに入っているが、ちょっと見た目にはほとんど判らない状態になっていた。更に、長年苦しんでいた腰痛もなくなった、と喜んでいた。この人は非常にまじめな人で、生活習慣について約束したことは真面目に実行してくれた。

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