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脳は生活習慣を学習する 2014.01.16

脳は生活習慣を学習する

 

 生活習慣と脳の働きは同調するという事を知って、良い方向に脳の働きを、方向づけてやると、脳はその方向に向かって同調します。

 

 過食の人は、過食しないと我慢できません。甘い物を取る習慣のある人は、甘い物を欲しがります。朝7時に起きる習慣のある人は、朝7時になると目が覚めます。

 

 このように脳は過去の生活習慣を憶えており、その習慣に沿った働きをします。このような脳の習性を知って、自分の生活をどのように変えて行くと、自分の健康につながるかを考えてください。

 

 糖尿病を治したい患者さんが来ました。自分でも過食がいけない事は、分かっている。無理に食事制限をすると、キチガイになりそうで我慢が出来ず、夜中に起きだして思いっきり食べてしまう。

 

 お医者さんに言われて、何とか食事制限をしたいとは思っているのだが、どうにもならない。鍼灸でなんとかならないものでしょうか? と言って来院した。

 

 鍼灸では食欲を押さえる治療はあります。その治療はしますが、その前に脳の仕組みを教えますので、その事をよく理解したうえで取り組んでください。

 

 まず、脳は生活習慣に沿った行動を取ります。過食の人には、過食の信号を常に発信しています。だから急に小食にすると、脳はあわてます。

 

 過食の為に、胃袋も、インスリンなどのホルモンも、肝臓、腎臓、膵臓も、その対応にスタンバイしていたのです。

 

 ところがほんの少しだけ食料が入ってきたのでは、すぐに消化してしまいます。食糧が足りないと、低血糖になって、身体各部に運ぶ栄養が足りなくなります。特に脳に送られる糖分が不足すると色々な症状が出ます。

 

 イライラする、不機嫌になる、やる気が出ない、ダルイ、不安になる,考えがまとまらない、酷い飢餓感がでる。

 

 このような症状が出たのでは、食事制限どころではなくなります。自分自身が減食のため、うつ病のような感じになってしまうのです。

 

 それではどのようなやり方で、食事制限をするとよいのでしょうか? 最初にも言ったように、脳に生活習慣を植え付けて行くのです。

 

 自分が目標とする食事の量に対して、6カ月計画を立てるのです。始めは腹15分目の食事をしていたとします。これに対して、最初の月は腹14分目にして生活習慣をつけます。

 

 毎月、1分目ずつ減らしてゆき、6ヶ月目で腹8分目にします。この食事習慣だと、何の抵抗もなく減食出来ますし、腹8分にしてからも、沢山食べたいと思う気持ちが湧いてきません。

 

 かえって、いきなり腹15分目の食生活をすると、腹痛や下痢、頭痛といった症状に苦しみます。

 

 脳が生活習慣に同調するといった習性を知っていると、自分の健康管理にとって、大変な役に立ちます。

 

 ほとんどの病気は生活習慣から発生していますので、自分の生活のどこに原因があるのか、という事を真剣に考え、それに対処することに応用できれば、お医者さんより、自分の方が名医になる事、間違いありません。

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